千年以上の歴史を誇る福岡・筥崎宮の「放生会(ほうじょうや)」。
博多の秋を告げるビッグイベントで、参道には最大500軒超の屋台がずらり。
奇数年恒例の御神輿行列も行われる2025年は、例年以上に盛り上がり必至です。
本記事では、2025年の日程・時間から屋台の出店情報、アクセス・駐車場、混雑回避のコツ、そして由来・歴史まで、はじめてでも迷わない実践ガイドとして詳しく解説します。
筥崎宮放生会2025の開催概要
筥崎宮放生会2025の開催概要は以下のとおりです。
- 開催期間:2025年9月12日(金)〜9月18日(木)※毎年同日開催(7日間)
- 主会場:筥崎宮(福岡市東区箱崎1-22-1)および周辺一帯
- 主な時間帯:おおむね 10:00〜22:00(神事・行事により前後)
- 入場料:無料
- 問い合わせ:092-641-7431(筥崎宮)
- 想定動員:例年100万人超(多い年は150万人規模)
- 露店規模:参道〜国道3号大鳥居跡付近まで約0.6〜1kmに約500店
2025年の主な神事・行事(ハイライト抜粋)
- 9/12(金)0:00 初日祭・神霊移御祭
- 9/12(金)15:00 本宮夕御饌祭
- 9/12(金)18:00 御神輿行列「お下り」★奇数年の目玉(頓宮へ)
- 9/14(日)19:00 御神輿行列「お上り」★境内の“走り込み”は圧巻
- 9/15(月・祝)10:00 放生会大祭(例祭)
- 9/18(木)14:00 放生神事 稚児行列・童児育成祈願祭(稚魚の放生)
※ 期間中は舞台演芸・和太鼓・神楽・武術演武・大道芸など、多彩な「神賑(しんにぎわい)」プログラムを連日実施。
筥崎宮放生会2025の見どころ
① 二年に一度の「御神輿行列」〈奇数年実施〉
西暦の奇数年に斎行される御神輿行列は、福岡市の無形民俗文化財にも指定される伝統行事。
9/12(金)の「お下り」では、古式装束の氏子約500人が御神輿を守りながら約8kmを巡行して頓宮へ。
9/14(日)の「お上り」では、クライマックスの境内“走り込み”で熱気は最高潮に。
千年以上の信仰が息づく、放生会の核心です。
② 放生会だけの授与品や縁起物
- 放生会チャンポン(ビードロ):巫女さんの手描き絵付けが施される人気授与品。澄んだ「チャン」「ポン」の音色が放生会の象徴に。
- 新生姜:境内の露店で束ごと並ぶ秋の風物。食材としてはもちろん、縁起物として持ち帰る古い習わしも。
- 筥崎宮おはじき:博多人形師による手仕事のミニチュア工芸。2018年以降は年間での頒布体制に。歴代の展示も見応えあり。
③ 夜の参道を彩る「見世物小屋」
「撮影・録音厳禁」の札が掲げられ、内容は訪れた人だけの秘密。
昔日の日本の見世物文化が今に残る、放生会ならではの体験です。
【令和6年9月12~18日 仲秋大祭『#放生会』斎行】
— 筥崎宮@公式 (@hakozakigu_offi) September 23, 2024
去る9月12日から18日までの七日七夜に亘り、放生会大祭を斎行いたしました。
和太鼓奉納やバンド演奏など多くの神賑わいや、アビスパ福岡コラボ展が行われたほか、多くの露店が立ち並び、期間中約100万人の方にご参拝いただきました。#筥崎宮 pic.twitter.com/B4Ufnm8aqY
筥崎宮放生会2025の屋台出店情報
- 出店日:会期中 9/12(金)〜9/18(木) の7日間
- 営業時間の目安:10:00頃〜21:00頃(店により異なる/最終日は18:00頃から順次閉店傾向)
- 出店エリア:筥崎宮参道〜国道3号・大鳥居跡付近まで。到着後すぐに屋台帯に入れるほどの連続感。
屋台ジャンルのリスト
- フード
- たこ焼き
- 焼きそば
- お好み焼き
- 唐揚げ
- 焼き鳥
- イカ焼き
- ラーメン(博多・久留米 ほか)
- じゃがバター
- フライドポテト
- 肉巻きおにぎり
- 焼き小籠包
- ケバブ
- チーズハットグ など
- ご当地・名物
- 梅ヶ枝餅
- 新生姜
- 放生会チャンポン ほか
- スイーツ
- かき氷
- 綿菓子
- チュロス
- ベビーカステラ
- チョコバナナ
- フルーツ飴
- 冷やしパイン など
- 海外グルメ
- 韓国系屋台
- 台湾系屋台
- トルコ系屋台
- メキシコ系屋台 ほか
- ドリンク
- ラムネ
- レモネード
- ビール
- ハイボール
- 果実サワー ほか
- 遊戯・体験
- 射的
- ダーツ
- アーチェリー
- ラッキーボール
- ヨーヨーすくい
- 金魚すくい
- コイすくい
- カメすくい
- カニすくい
- ザリガニすくい
- ウナギすくい
- エンタメ
- 見世物小屋
- お化け屋敷
- ゾンビ系アトラクション
- クイズ迷路 など
コツ:人気の授与品や“映える”スイーツは夕方以降に売切れがち。昼〜夕方の早い時間帯に一度回って予約・キープしておくと安心です。
放生会が始まりました⛩9/18まで
— 【公式】福岡市東区役所 (@fuk_higashiku) September 13, 2024
筥崎宮の長い参道を大勢の人が行き交い、両側に露店が並び、すごい熱気です
東区観光モデルコース #箱崎 #馬出https://t.co/FIb8I3LCaZ#福岡市 #東区 #箱崎宮前駅 #箱崎宮前 #筥崎宮 #放生会 #ほうじょうや pic.twitter.com/hBHOVJUARk
筥崎宮放生会2025のアクセス
電車
- 地下鉄箱崎線「箱崎宮前」駅:徒歩約3〜5分
- JR鹿児島本線「箱崎」駅:徒歩約8分
- JR鹿児島本線「吉塚」駅:徒歩約12分
期間中は駅が非常に混雑。初日(9/12)夜、土日、お上り(9/14)は入場規制や臨時改札対応が入ることもあるため、到着は早めが吉。
車
- 福岡都市高速「東浜IC」から国道3号経由で約10分。会期中は周辺道路の流入が増え、特に夕方〜夜は渋滞が発生しがち。
交通規制
- 期間中毎日 10:00〜24:00 目安で、箱崎宮前駅周辺〜筥崎宮境内周辺に交通規制。車両通行止め・一方通行などの設定あり。国道3号側からの進入が基本ルート。
筥崎宮放生会2025の駐車場
会場公式
駐車場名 | 収容台数 | 料金(期間中) |
---|---|---|
宮前駐車場 | 約100台 | 最初1時間 1,000円 以降30分 500円加算 |
浜駐車場(臨時) | 約1,000台 | 1回 1,500円 |
夜間・土日祝は満車・入庫待ち必至。平日日中は比較的スムーズなことも。
周辺の大型駐車場(目安・一例)
名称 | 会場まで | 住所 | 収容台数 | 料金(目安) | 営業 |
---|---|---|---|---|---|
吉塚駅高架下駐車場 | 徒歩約8分(約650m) | 福岡市博多区吉塚本町13-28 | 217台 | 100円/30分・最大700円 | 24時間 |
タイムズ福岡県庁東 | 徒歩約11分(約850m) | 福岡市東区馬出1-9 | 130台 | 300円/30分・最大800円 | 24時間 |
タイムズ ボックスタウン箱崎 立体 | 徒歩約12分(約850m) | 福岡市東区箱崎4-740 | 393台 | 200円/60分・最大500円 | 24時間 |
タイムズ ミスターマックス吉塚店 | 徒歩約16分(約1.3km) | 福岡市東区馬出6-1 | 179台 | 200円/60分・最大600円 | 24時間 |
料金・上限・台数は変動する場合があります。最新の掲示・運営サイトで要確認。
筥崎宮放生会2025の混雑状況
- 最混雑:9/12(金)夕方〜夜(お下り)/9/14(日)夜(お上り)/土日祝の18:00〜21:00
- 駅混雑:地下鉄「箱崎宮前」、JR「箱崎」はホーム・改札ともに滞留しやすく、入場規制や臨時出口が設置されるケースも。
- 屋台帯:19時台は歩行速度が落ち、授与所や人気屋台は30分待ち以上の行列に。
混雑回避のコツ
- 到着は昼過ぎ〜夕方前(14:00〜16:00)に。明るいうちに参拝・授与品、夕暮れから屋台をのんびり回遊。
- 平日夜を狙う(最終日は早仕舞いに注意)。
- ベビーカーは小型or抱っこひも併用が安心。
- トイレは境内・臨時の位置を先に確認。
- 小銭・キャッシュレスの併用で会計を短縮。
- 屋台は最初に全体把握→目当てを先買い。人気品は取り置き・再訪で効率UP。
【『#放生会』 09/15 神事·イベントスケジュールのご案内(抜粋)】
— 筥崎宮@公式 (@hakozakigu_offi) September 14, 2024
◇神事◇
午前10時 放生会大祭
◆神賑わい◆
午後2時 #アビスパ福岡 トークショー
午後3時 折尾神楽《折尾神楽保存会》
午後7時 博多独楽《博多独楽保存会》
午後8時 和太鼓演奏《博多金獅子太鼓》#筥崎宮 pic.twitter.com/yeyygLhyUr
筥崎宮放生会の歴史
- 起源:養老4年(720)に宇佐八幡宮で行われた放生の神事が淵源。
- 筥崎宮の創始:延長元年(923)、大分(嘉穂郡筑穂町の大分〈だいぶ〉八幡宮)から御神霊を勧請したことに始まると伝わる。
- 江戸期:会期中は石堂川・多々良川で禁漁とするほど、命をいつくしむ教えが徹底。
- 近代:神仏分離で祭名を「仲秋祭」へ改称するも、人々の呼称「放生会」は生き続け、戦後に正式名として復活。
- 現在:奇数年の御神輿行列や稚魚放流の放生神事など、“生命を敬う”信仰を核に、博多三大祭に数えられる秋祭りとして継承。
まとめ
2025年の筥崎宮放生会は、9/12(金)〜9/18(木)の7日間。
奇数年名物の御神輿行列(お下り/お上り)、参道を埋め尽くす約500軒の屋台、授与品のチャンポンや新生姜、そして夜の見世物小屋まで、見どころが満載です。
電車の最寄は地下鉄「箱崎宮前」徒歩6分/JR「箱崎」徒歩8分。
車なら特別駐車場約1,000台(800円)をはじめ、周辺の大型駐車場も上手に活用を。
混雑ピークを避けるなら平日夕方前後の回遊が◎。
歴史と賑わいが同居する福岡の秋の名物行事を、どうぞ存分にお楽しみください。